アドリブ

west2692009-11-05

今日の一枚。
韮崎の家玄関にある飾り棚の開口部。
現場には設計図面を基に工事監督が描いた下図が置いてあった。
チョッと違うなあ。時間が有るので、もう少し形を整えようと修正を始めた。
事務所に戻って、データーから原寸の型紙を印刷する方法もあるけれど、時間が惜しい。
コンパスが無いので、代わりにこんな風に矩尺を曲げて書く。大工道具である矩尺は単純だけど実に便利な道具だと思う。角度が測れ、直線も曲線も描ける。
左側の茶色いシャツが設計者。真ん中のシャープペンを持っているのが監督。右側で矩尺を押さえているのは建築主の右手。
矩尺と巻尺とシャープペンと6本の手で押さえて、描いたり消したりしてやっと形が決まった。現場では時としてこんなアドリブもある。
この後、鉛筆で描かれた線に沿って石膏ボードを刳りぬいた。