適材適所

west2692009-11-07

りんごの美味しい季節です。写真を撮るときはりんごを盗っているのと間違えられないように気をつけなければいけません。
今日は昨日の二番煎じ。
ピサの斜塔のエピソードが紹介されていた本にはこんなことも書いてあった。
1945年のある日エンパイアステートビルにB25爆撃機が衝突した。当然のことながら飛行機は大破し激しく燃え上がったが、ビルは1回グラッと揺れただけで構造体は無事だった。高層ビルが受ける強大な風圧力に比べれば飛行機の衝撃などものの数ではない。およそ200倍の力の差がある。全く問題ではないのだ。高層ビルはその位丈夫なのだとあった。なるほどキングコングがよじ登るだけのことはある訳だ。
さて、話は日本は山梨の勝沼に戻り、下の写真は瓦を留める銅線。宮光園の現場に行くとこんなものが置いてあった。

銅線で1ミリ・1.2ミリ・1.6ミリの3種類ある。どうしてこんなに色々あるのかと聞いてみた。職人の説明では、1ミリで棟や熨斗瓦を固定し、1.6ミリで軒先やケラバの瓦を止める。1.2ミリは平瓦(一番多い一般部分の瓦)を留めるのだそうだ。瓦を留める針金(銅線)は同じように見えたけど、力の掛かる場所に応じて銅線の太さを使い分けていた。適材適所なのだ。