歴史の証人

west2692009-11-18

先日モンキーチェアーの写真を撮った敷地で今日は地盤調査。
小淵沢から原村に向かい富士見高原に差し掛かると、唐松林の根元が白い。霜じゃない。雪が降ったのだ。我が家のある塩山はまだ秋だが、こちらはすっかり冬なのだ。高速道路の移動は味気ない。たった一時間で秋から冬に来てしまった。家に着く頃はクリスマスかも知れない。そんな訳で今日の一枚は「雪のかけら」。

下の写真は地盤調査の様子。

機械の右側に見える鋼管に錘をつけてグルグル回す。それがどの程度どんな風に地面にめり込むのかを計って、地盤の強さを測定する。土が軟らかいから、スルスルと入ってゆく。
ベテランの調査士によれば、ここには7メートル下に硬い粘性土の地層があるという。洪積層以前、火山なんかが出来る前に出来たものなのだ。
恐竜なんぞが散々歩き回って踏み固めたんだろう。その上に森が出来る。木の葉が堆積する。人が森を切り開いて道を通す。その時の発生土は森に捨てる。その結果、森の地面が盛り上がる。さらにその上に木の葉が堆積する。今度は別荘開発をする。森の木を切り、造成が行われ、再び植林される。土が余る。森に撒く。森の地面が盛り上がる。その上にまた木の葉が堆積する。
そんな経歴を思わせる地層なんだそうだ。一見単調に見える地面の中も一筋縄ではいかない。地盤は物言わぬ歴史の証人なのだった。