更地の風景

west2692009-11-29

今日は龍ヶ崎に出張。今日の一枚は「なんだ、何も写ってないじゃないか」と思われるだろうが、民家を撤去したあとの「更科そば」じゃ無くて「更地」なのだ。
頂いた民家を解体して古材を運び出し、瓦礫を片付けた。同時に庭石も植木も無くなった。家がそっくりなくなると、町なかにはこんな広い空き地が出現した。何も無いのも、案外良いものだ。「建築は空を殺す」と答えた人もいるが、そんなことは無い。何時かはこうして地べたに空を返すことになる。
人間に関るものにはすべて生成と消滅があるという。この世界に一時的にあるだけなのだ。建築も例外じゃない。
さて、下の写真は「コノテガシワ」何もかも無くなった敷地の片隅にポツリと立っていた。

生き残ったのか、置き去りされたのか、どちらなんだろう。