泥縄式建築術

west2692009-11-30

泥縄とは「泥棒を捕らえてから縄を編む」という意味の略語で、試験前の晩や準備が悪いとか、ものごとの順番が反対の場合に使われる。段取りが良いのは理想だけど、中々そうも行かない。
急な出来事、思い掛けない出来事が人生には付いて廻る。ほとんどの場合、「こっちの準備が出来るまで」なんて待っていてはくれない。やはり、泥縄式で乗り切るしかない。
さて、今日の一枚は「竹」。先日の「葦」に続いて「節もの」が続くのは、体中の節々が痛いせいかも知れない?
土壁下地の小舞にするが、丸太のままじゃ使えないので、これを左官が幅2センチくらいに割る。で、下の写真はそうして出来た竹を小舞に編むための細縄なのだ。

これで竹同士を編むように縛って固定する。竹で出来た格子状の隙間に泥を突っ込むのだが、縄も藁で出来ているので表面がザラザラしている。だから泥がつきやすい。土壁には最適なのだ。これは泥縄式建築術の一つ。