雪だるまは融けない

west2692010-02-12

今日の一枚は「アイスバーン」。塩山を出たときは霙だったが、峠道に入ると凍った路面にさらさらした雪が積もりだした。野辺山から臼田に向かう途中はこんな感じだった。これはテーブルの上に小麦粉を撒いたみたいによく滑るのだ。これで約束の時間には完全に遅れることになった。
せっかくだから、雪景色を撮ろうと自動車を停めてカメラを取りだしながら、写真のハウツー本にこんなことが書いてあったことを思い出した。背景が人間の顔より白いと顔が通常よりも黒っぽく写ってしまう。それはカメラの感光メカニズムの関係によるものだ。
だから白い背景をバックにモデル(この場合は若い女の子ですが)を撮影する場合は何段階か露出をオーバー気味に取ると良い・・・・・。しかし、こんな風に全てが白い場合は全て灰色の風景なのだ。色白なモデルさんもいないし、時々空を横切るカラスはどう見ても真っ黒だ。何処に露出を合わせたものなのか。
暫く行くとこんな色白なものが現れた。下の写真。

雪だるまのレプリカなのだ。
本物の雪の中に雪だるまに似せた置物がポツリポツリ点在していた。きっと春が来ても融けずに残っているだろう。
創作活動の中には「嘘の中に真実を混ぜれば全てが事実にみえる」という言葉があるらしいが、こんな言い方はどうだろう「本物の中に嘘を混ぜると、最後に嘘だけが残る」。