耐震補強と神通力

west2692010-02-13

今日の一枚は「狐の置物」。佐久甲州街道佐久市内で外れて下仁田方面に向かい、湯川を越えたところに「鼻顔稲荷大明神」というものがある。因みに「鼻顔」は「ハナヅラ」と読むらしい。
川岸の切り立った所に清水の舞台みたいな建築方法で神社が建っていた。懸(カケ)造りというなかなかダイナミックな方法なのだが、柱はひょろひょろと細くて心もとない。拝殿の前で足元を見ると床板の隙間から川岸も見える。賽銭箱の横には狐の置物が並べてあった。聞けばこの狐たちは「この場所を守っている」だけだという。どうやら他にご利益は無いらしい。
しかし、こんな場所で家崩れにも会わず、水にも流されず400年間存在するだけでも大変な神通力かも知れない。我が家も当分耐震補強は出来ないので、丁度良いかも知れない。御守護願うべくペアで譲ってもらった。
ところで、帰り道、道に迷った。夕暮れ時は道を間違えたり、標識を見失ったりしがちだが、それが5,6回というのは多すぎる。
さすがに「なんだか狐につままれたみたいだ」とため息をついたら、同乗のMさんが答えた。「さっき、狐を2匹も買ったじゃないの。車に乗っているわよ」。
そんな訳で下の写真は崖の上に立つ「鼻顔稲荷大明神」。

日本5大稲荷社の一つなんだそうだ。狐達は我が家の神棚で向かい合っている。