忙殺な日々覚書

west2692010-02-19

ここ数日イベントの準備に忙殺された。社団法人日本建築家協会の第19回保存問題山梨大会なのだ。実はこの大会は毎年各地域ごとに持ち回りで開催されている。2年位前だったと思うが「次は山梨だからね」といわれた。しかも大会の実行委員長なのだそうだ。
先ず最初に思った。とても名前が長い。人に説明するのが難しい。未だにスラスラと全部は言えない。次に思った。まだまだ先のことだ。だが、例によって光陰は矢の如く去って、ついに明日になってしまった。
大会のテーマは何とか決まった。基調講演を行う先生も決まった。パネリストも決まった。マイクも用意した。見学先を決めた。見学先の管理者やら、関係各位やら、知り合いやら、役所やら、駅にも「その日はたくさん人が着きますので」とお願いに行った。食事の手配も、泊まる所も決まったし、ワインも用意した。バスやタクシーの移動手段も確保できた。ここのところ雪やら雨やら続いたが、心配した天気は「晴れ」と予報が出ている。なかなかツイているのだ。
ポスターを作って、チラシを作って、見学先の写真を撮って、地図を書いて、資料も集めて、小冊子まで作った。印刷屋にも行った。朝刊に載っていた記事を使うべしと、新聞社にも電話した。出来上がった小冊子を持って挨拶に行ったら、取材に来るという。どうせならと、県庁にも行くと「興味を持っている職員がいる」と紹介された。通りがかりに某政党のポスターを見かけたので、試みに訊ねていったら、シンポジウムに議員さんが来るという。建築の保存についての世間の関心は案外高いのかもしれない。
そして今日は最後の確認のために、あっちやらこっちやら電話をした。電話を掛ければ掛けるほど連絡先が増えてゆくように思えた。これまで準備を一緒に行ったO氏と最後の打ち合わせを行い今日は終わった。
「大勢の人間が訪れるというのは本当に大変なことなのだ」と思う今日この頃なのだった。
そんな訳で今日の写真は明日の見学先。上条集落の観音堂(右上)と甲州民家情報館(下段)。