マッカーサー遺文

west2692010-03-01

今日の一枚は「書院の障子」。これは部分の拡大。薄汚れた障子紙だがよく見ると松の模様が透けて見える。このほか竹と梅の模様もあった。
「書院」というのは、座敷にある床の間の脇に設けた出窓みたいな場所を指す。古い写真を見ると確かに写っているが、現場には物が残っていない。長い年月のあいだに改装を繰り返して失われてしまったのだ。
仕方がないので、残されていた写真と柱に残った痕跡を頼りに復元図を起こした。
さて、現場の保管庫には解体の際にゴミの山から引っ張り出した出自不明の建具が置いてある。何が起きるか判らないので、工事が終わるまでは一応取ってあるのだ。
復元図を基に照合したら同じ寸法とデザインの障子が見つかった。これで、復元図の正しさがある程度は実証できた訳だ。

宮光園は観光葡萄園だったからか、著名人が訪れると記念に碑文を立てたようだ。あっちこっちにたくさん残っている。中の一つをフト見上げると、なんと英文字ではないか。ジェネラル・マッカサーとあった。何事かと思い目を凝らすと、大したことは無い。ただ「葡萄を食った。美味かった。おもてなしご苦労」てなことが書いてあった。