ビワの実

west2692010-07-05

宮光園の敷地内には公図にも記されているが、草と土に埋もれた細々とした溝が残っていた。草を刈って泥を取り除いたら、巾1メートルくらいの石積み護岸の立派な水路が出てきた。するとチョロチョロと申し訳程度に流れていた水もサラサラ流れるようになり、集中的に雨が降ると周囲はたちまち水浸しになった。今度は敷地の水はけの心配をしなければならない。
往時はその水を使い水車を回し、葡萄を絞っていたのだそうだ。水路復元のために浚渫した泥の中からは文久永宝という貨幣とこんな古いワインの瓶が出てきた。今日の一枚。
貨幣は風化が進み文字がやっと読める程度だが、ガラスのほうは昨日「埋もれたばかりです」といった風情でほとんど変化が無い。
硬く強固な金属と脆く割れやすいガラスと、どちらが強いといえるのだろうか。
さて、現場事務所の傍らにはこんな風にビワが実をつけていた。

大量にあっても高い所には人の手が届かない。鳥達が飛んできて思い思いに食べてゆく。枝には食べかけの実が沢山残っていた。