雨の星祭

west2692010-07-07

今日は七夕。にもかかわらず外では雨が降っている。雨が降ると星は見えないのに、梅雨の季節に星空の祭りというのも変な話だなと思っていたら、日本古来の七夕は秋の季語だったそうな。元来雨の季節に行う行事じゃなかった訳だ。旧暦をグレゴリオ暦という現在の暦に変えたことの弊害の一つなんだと、例によってウィキペディアに書いてあった。
ところで、梅雨時に屋根工事をするのは都合が悪い。冬の最中に土壁塗りなんてとんでもない。そういうことは高温多湿で四季のある日本列島で何十年も暮らしていれば判っているはずなのに、相も変わらず梅雨時に屋根を葺いて、真冬に壁塗り工事を行うパターンが多い。
そんな訳で今日の一枚は山北の家の屋根。銅板の需要が減って問屋に材料のストックがない。屋根が葺けるまで、2週間ほどかかるのだそうだ。それまでこうしてルーフィングという防水紙で梅雨の季節を凌ぐしかない。
建築雑誌には「コレデモカ」というくらい様々な屋根材の宣伝が載っている。スクラップビルドの得意な日本には建設資材が有り余っているのだと思っていた。それなのに基本的な素材である銅板は簡単には手に入らないのだそうだ。日本の建築業界も何だか心もとないという話なのだった。