戸袋の復元

west2692010-07-13

宮光園の北側の縁側にはかつて雨戸が存在した痕跡がある。戸袋を復元しなければならないが、復元のための根拠が無い。かつての戸袋の部品とか、写真が残っていれば良いのだが何も無い。こういうときは同時代の類似した建物を参考にして復元する。
そんな訳で今日の一枚は甘草屋敷の子供図書館。かつては文庫蔵と呼ばれていたはずだが、子供向けの図書の寄贈を受けて図書館になっている。ここに同じような戸袋があるのだ。コンベックス(巻尺)と曲尺とデジカメを持って甘草屋敷まで出掛けた。事務所から歩いて10分ほどだが、今日は蒸し暑い。汗だくでたどり着いたらなんと休館日だった。宮光園にいる監督に連絡をすると、「私も今日出掛けて、同じ目に遭いました」と答が返ってきた。
帰りはアスファルト道路を避けて公園の中を抜けてゆくことにした。於曽公園という中世の豪族の屋敷跡だ。公園の出口にある土塁を下ろうとすると、石段の上でルリシジミ(多分)が破れた羽を休めていた。下の写真。

かなり接近しても飛び立つ気配は無い。相当お疲れのようだ。驚かせて無理に飛ばせるのも気の毒だ。しかし、ここを通らないと事務所には戻れない。写真を撮らせてもらって、静かに通り過ぎようとしたけれど、石段に足を乗せると同時に飛んで行ってしまった。