建築で一番暑い場所

west2692010-07-22

昨日の甲府の気温は37度を超えたんだそうな。そして今日も相変わらず暑い。
お昼を食べに入ったうどん屋のテレビでは夏の甲子園の予選を流していた。お店は冷房が効いているが、炎天下のグランドはさぞかし暑いだろう。それにしても、どうしてこんな時期を選んで開催するんだろう。
さて、夏の建築現場で一番暑い場所は屋根の上かも知れない。頭上から日射を受けるばかりじゃなくて、反射した日差しに足元からも照らされる。北側の下屋なら日影があるだろうと思ったが、夏の太陽高度は高い。山北の家では板金職人がこのように容赦なく日が当たるところで、熱くなった銅板を取り付けていた。
下の写真は板金の道具。

左のはさみで切って、右のヤットコというかペンチのようなもので挟んで先端を折り返す。
工場加工した製品を取り付けるのが主な作業だが、往々にして建築の現場には単純に納まらない箇所が出てくる。そうした場合は現場加工が要求される。こんな風に暑くて不安定な足場の上でも、切って折り曲げて、真っ直ぐに仕上げてゆくのだった。