迂回な一日

west2692010-09-23

今日の一枚は「絵振板」。これは確かそんな呼び名だったと思う。
庇の片流れ屋根の上りきったところを「どうやって納めるの?」と訊かれたので、「こんなのどう?」と、マジックペンを使ってアドリブで絵を描いておいた。次に行くとこんな感じに出来ていた。
さて、朝遅い時間に目が覚めると何やら空が騒がしい。
ジェット機の音にも、遠い雷の音にも聞こえる。トーストを食べ、新聞を読んでから、服を着替える。今日は神奈川県山北町の現場なのだ。車に乗って、事務所によって、図面を持って、籠坂峠を越えて、御殿場を抜け、小山町に差しかかると激しい雨が降っている。通りすがりの小学校の校庭は全面水溜りになって、校門から盛んに水を吐き出している。これじゃ水門だ。
目的地まであと10分足らずのところまで来たら、なんと通行止め。仕方ないので、御殿場まで戻って東名高速にのり大井松田で降りる。今度は国道246号線を反対方向から山北町に向かうのだった。
一時間遅れて現場に着くと、楠の薄い板切れに「瓢箪を描け」という。地板にするために用意した楠に穴が開いている。埋め木をするに当たっては目出度い絵柄が良いのだとのこと。
落花生の親戚みたいな瓢箪もどきを描いて、しばらくするとこんな風に準備が出来ていた。

穴の底にボンドを注入し、瓢箪を埋め込んで出来上がり。