梶原杉

west2692011-04-13

八王子の現場も、エコポイントで断熱材が不足したり、計画停電で足踏み状態が続いたり、震災の影響で建材やら什器が不足したり、頭を捻るような納まりがあったり、そんなヤヤコシイ段階もどうやら通り抜けたらしい。ここ数ヶ月はK大工が一人で黙々と作業をしていたが、今日は職人が5人来ていた。概ね建物の完成形も見えてきた。気候も良くなってきたためか現場も活気づいている。遅くても進んでさえいればいつかは完成する訳だ。
さて、今日の一枚は建久2年の杉。帰り道、何時も前を通る神社の桜が満開になっている。鳥居をくぐってしばらく行くと石碑が建っていて、「神木梶原杉」と彫ってあった。横には「建久二年梶原景時稙之」と書いた小さな字が見える。知人ではないけれど、この名前には憶えがある・・・・。記憶に間違いが無ければ、鎌倉時代の人だ。ところで、そんなに古い杉の木が何処に立っているんだろうと見回したが、見当たらない。由来書きがあって、昭和47年に伐採してしまったとあった。ふと見ると石碑の向こうに直径3メートル位ありそうな切り株だけが残っていた。
そんな訳で、こちらは神社入り口の風景。

カメラを持ち上げて液晶画面を眺める。なんとも物足りない。人がいると良いな思ったら、このように通りかかった。