待ってくれない

八王子の家書斎

今日の一枚は「内装の下地」。八王子の家に行き、現場を確認する。
石膏ボードを張って、杉板も張った。階段も出来た。キッチンの所では大工が2人と監督が議論している。床にタイルを張ったら、キッチンキャビネットを取り付けるのだが、対面式のカウンターを先に作っておく必要がある。設計ではカウンターに文庫本を収納するための浅い本棚を組み込んでいる。そのための作り方や材料の使い方や段取りを相談しているのだ。
その上、工事の途中で変更を加えたから、当初渡した図面と現状の形が異なるところもある。だから、各人それぞれの理解が食い違う。
とりあえず中に入って最終形の説明を試みる。紙とペンで図を描いて説明するが、彼らの知りたいことはもっと具体的なのだ。説明の終わった後、実際に床に角材を建てたり、板を乗せたりしながらパタパタと話を詰めていた。
そんな訳でこちらは「梅の実」。

梅の花が咲いて、桜が散ったと思ったら、もうこんなものが顔を出す。歳月は本当に人を待ってくれない。
外では左官が外壁の下準備を始めていた。

山梨日日新聞社は主催している「マイベストプロ」のコラムでパッシブソーラーハウスについて
書いています。
こちらをどうぞ→http://mbp-yamanashi.com/alcedo-atthis-architect/column/1364