消えゆくトラック

消えゆくトラック

今日の一枚は「消えゆくトラック」。八王子西から高速を降りて高尾駅方面に向かう途中でこんなものをみた。
目の前を走っているトラックが少しずつ透き通って、とうとう消えてしまった。これは消え始めたトラックの様子。たまたま胸ポケットに入れておいたデジカメで撮影した・・・・・だと話は謎めいて面白いのですが、実は真っ赤なゲンパツ、違ったウソッパチです。
賢明で注意深い読者は既にお気づきのことと思うが、トラックの荷台というかコンテナが鏡のようになっている。向こう側に透けているかに見えるような風景は、トラックの背面の風景なのだ。
並木道を走っているのでこのように見えた。
そんな訳でこちらは八王子の家に使用する欅の地板を裏返したところ。

これを見たK大工の話では、斜めについている傷というか筋は「ガガリ」の跡。
「昔の浮世絵で、角材を斜めに掛け渡し、2人で上下に向かい合って製材している風景がある。あの鋸のこと」なんだそうだ。
家に戻って、葛飾北斎の「富嶽三十六景」のある本を広げてみた。「遠江山中」という絵にそれが書いてあった。→http://www.museum.pref.yamanashi.jp/4th_fujisan/01fugaku/4th_fujisan_01fugaku36_20.htm