行き止まり

west2692011-06-04

今日は午前中八王子に出張。勝沼から東京方面に向かうと、反対車線は既に渋滞していた。
帰りは、渋滞を避けるために陣馬街道を抜け藤野に出ることにした。急がば回れなのだ。恩方を抜け、陣馬高原の入り口を抜け、さらに進むとこんなものがあった。今日の一枚。
何とも華奢な橋なのだ。柱脚だって見ての通り。もっとも、お金をかけてどんなに頑丈な橋を造っても、大水が出ればひとたまりもない。それなら復旧が早い簡易な橋の方が良いと考えたのかも知れない。それに家は崖の上だから流される心配は少ない。そうやって見ていたら次々と同じような木橋に出くわした。
更に進むと比較的大きな集落があった。思わず自動車を止めてカメラを引っ張り出す。水はきれいだし、山は深いし、自然はまだこんなに残っている。同じ空間で、同じ時間に、ちょっと離れた場所では放射性物質がまき散らかされているのが嘘のようだ。「あれは失敗だったからもっと丈夫な奴を作るつもり」と総理大臣が外国で話したとか新聞にも書いてあったのを思い出した。
コンクリートで出来た丈夫な橋の方が、手造りみたいな木橋よりも断然優れていると、今でも考えているんだな。
さて、そうはいっても急がなきゃと、車を進めてゆくと集落が途切れた。舗装道路が消えて、ゲートが作られ、通行禁止になっている。いつの間にか道に迷ってしまったらしい。そんな訳でこちらは行き止まりの集落で見かけた民家。

無住の家屋も多い。