百鬼丸

west2692008-10-24

今日の写真は今朝、友人から貰った「ジュクシ柿」。渋柿が熟して甘くなったものを山梨ではそのように呼ぶ。

子供のころは丸ごとかぶりついて食べたが、事務所では手や机が汚れるのでそうは行かない。皮を一部むいてスプーンですくって食べたが、なんとなく味が違うような気がする。皮付きのまま丸ごとかぶりつくのがやはり正しいのではないだろうか。

この地域(甲州市塩山)で取れる渋柿は百目柿という種類が多く、干して枯露柿という名前で出荷される。何で「百目柿」と呼ぶのかは判らない。「一つ目小僧」とか「八目鰻」のように数えるような目玉は何処にも見当たらない。昔は妖怪の一種かと思っていた。百鬼丸という妖怪退治もいたっけ。

福々亭福々亭では庭の柿の木も建築に使った。どんな柿がなっていたのか建築主に訊ねたところ、「渋柿だったが種類は判らない。果実は百目柿ほどは大きくなかった」とのことだった。
そんなわけで「八十目柿」と呼ぶことにした。
下の写真はその「八十目柿」を上がり框に取り付けたところ。

この木はマサカリ大工がチョウナで削って、建築主が柿渋を塗って仕上げた。