サグラダ=ファミリア教会の亀

west2692008-11-08

記憶と言うものはアテにならない。忘れるはず無いと思っている出来事や物事の順番も、いつの間にか輪郭があいまいになってしまう。そうするとこのブログも、いつもあいまいだったり、いい加減な表現になってしまう。反省。「ちゃんと記録しておかないと」と思う今日この頃です。

今日の一枚はポルトガルであった「通りすがりの人」。多分、海外で撮影した最初の一枚だったと思う。28歳の時ポルトガルとスペインに行った。カメラを持っていなかったので、同行の友人が「これを使うと良い」とコンパクトカメラを貸してくれた。ホテルに荷物を降ろし、そいつを持って町に出た。ふと目のあったこの人はこんな風に、にっこり笑ってポーズをとってくれた。

さて、曲がりなりにも建築設計事務所に就職したばかりだったので、当然バルセロナにも行った。
そんな訳でサグラダ=ファミリア 教会の話です。

サグラダ=ファミリア教会は完成までにおおよそ200年掛かるという、気の遠くなるようなのどかな工期や、生物的というか有機的で特異な造形で知られている。
有名なのはニョキニョキ建つモロコシみたいな表情の鐘楼だろう。たいていの建築写真で紹介されている 「生誕の門」の上のほうに見えている。

鐘楼の一番下では亀がこんな風に支えていた。

工事が始まって既に100年以上経っている。しかも、完成しても開放されることは無い。さすがに、ちょっとへこたれているようにも見える。信仰のためとはいえ、大変だろうな。これからもずっとこうやって居るんだと思うと誰かに知らせたくなった。