もうぐちゃぐちゃ

west2692010-05-01

今日の一枚は宮光園の「縁側の柱」。基礎石の頭を揃えて、建物の傾きを直して、床を平らにしたら、柱が短い。どうやら根元が腐食して無くなっていたらしい。こんな風に短く根継ぎしてあった。
寒い日が続いているが、気が付くと、既に5月だ。世の中はゴールデンウイークというものだ。夕方6時になると「夕焼け小焼け」が流れるが、空は明るい。夏が近いのだ。
海へ山へと出かける人々もいるが、「それどころじゃないよ」と働いている人もいる。宮光園の現場もその一つ。
建物は明治20年代後半の創建以来増改築と改装を繰り返している。そのたびごとに、行き当たりばったりの突貫工事が行われていたと見えて「もうぐちゃぐちゃ」なんだそうだ。
そんな「ぐちゃぐちゃ」している状態の元通りに、辛抱強く復元・修復を行わなければならない。時として、作業より考え込んでいる時間のほうが長いこともある。しかし、時間は容赦なく過ぎて行く。工期の期限は迫る。そんな訳で長期のお休みは難しい。「連休は2日ほど休めるかな」と控えめな返事が返ってきた。

これも縁側の柱の一つ。雨戸が通り抜けるように柱の中間部分がくり抜いてあった。