私は誰?

今日の一枚は「ニンジンの芽」。近くのマーケットのレジの近くに野菜の種を売っている。野菜売場だってあるマーケットだが、「たまには自分で作ってみたらどうだ」という事なのか。それともそうやって、彼らの苦労も知った方が良いという事なんだろうか。種…

久しぶりの空気

今日は昨日の続き。武蔵小金井の樂庵には写真撮影のために行った。 今日の一枚。 東京へは仕事に行くのだからとんぼ返りが多い(当然か)。しかし、今回は久しぶりに寄り道をする。友人と待ち合わせして、アルタの前から靖国通りに向かって歩く。何だかやけ…

樂案への道

5年ほど前に引き渡した樂庵に久しぶりに行った。 武蔵小金井の駅に降りるとすっかり様変わりしている。 駅を降りてマクドナルドの前を通り、アーケードの下をしばらく歩いて、最初の角を曲がるはずだったが、何も残っていない。広くなった道と、高くて、でか…

年越し準備

今日の一枚は「大名古屋ビルヂング」。この名称は誰かが冗談で付けた渾名なのだと思っていた。JRの駅から近鉄線の駅に向かう途中で気かけた。屋上を見ると堂々と「大名古屋ビルヂング」と書かれていた。本当に存在したので驚いた。 遠くの山の天辺がチラホラ…

5000年後

今日の一枚は発掘のあと。縄文時代から始まって室町時代・江戸時代と各時代が混じっている。土には痕跡が残っているだけで、建物は何一つ残っていない。今朝の新聞にこんなことが書いてあった。東京電力の福島原発の「炉心再損傷確率5000年に1回」。なのだ…

ヤヤコシイ番付

今日の一枚は「番付」。床板をはがすと、柱の根元に文字が書いてあった。何時の時代の誰が書いたのかは判らないが、これで建物の柱や梁の位置を示す。通常、番付は将棋の盤みたいに「いの一番」とか「はの3番」とか平仮名通りと数字通りの組み合わせで呼ぶが…

縄文住居発見

今日の一枚は百目柿。見かけは立派だが渋くて食べられない。皮をむいて天日干しすると甘くなる。これを枯露柿と呼んでいる。子供の頃、家の周りで大量に見かけた。庭先にカーテンのようにぶら下げる家もある。日本中同じ風景なのだと思っていたが、ある時、…

麻のコーナー補強

ある寺で江戸時代から続いている子供の「癇の虫」を治療する虫加持堂の修理を始めた。建物は防火のために土蔵のように塗りくるんである。所謂大壁造りというもの。長い年月を経て、さすがにあちこちひび割れが出てきた。老朽化が進んで、手に負えなくなる前…

旧友

何が原因か判らないけれど、夏の間葉っぱを落して丸裸だったバラにチラホラと葉が出てきた。どうやら生きていたんだなと思った矢先、今朝はこんな花が咲いていた。 さて、今日は昨日の続き。昨日写真を乗せた古材を運んだ長野の運搬業者は、東京の空気が苦手…

乳母車

今日は古材の確認。解体した建物の柱や梁を諏訪の工務店S氏に預かってもらった。設計が終わって、工事の契約も取り交わしてから解体に着手するのが何時ものやり方なのだが、都心の土地ではそうのんびりもしていられない。文字通り「時は金なり」なのだ。 仕…

緑目のカマキリ

今日の一枚は大月の家。1月から解体工事を始めて、10カ月経った。ようやく内部の架構の変更作業が終った。電気器具の配置計画の図面がまとまったので、再確認するために現場に行くと外部足場が取れていた。外観を見ればもうすぐ仕上がりそうな顔つきではある…

建築の歴史

今日の一枚は「鉋掛け」。東京フォーラムのUIA大会の会場ではこんなことをやっている人もいる。台鉋を使ってどこまで薄く木を削ることが出来るかをチャレンジする。刃の幅はおよそ30センチ位だと思う。想像するに幅広の刃物を真っ直ぐ一直線に引くのは至難の…

名前はまだない

今日の一枚は郵便ポスト。松坂市内で見かけたもの。 今日は休日。例によって恒例である庭の草取りをしてから事務所に出かけ相棒の作品を撮影した。 簡単に終わらせるつもりが2時間ほどかかる。難物だった。 家に戻ってパソコンに向かい、修正中の実施図面を…

目に見えない、匂いもしない。

今日は山梨県立考古学博物館で行われている縄文土器の特別展を見に行った。 展示品は福島・栃木・長野・新潟・山梨を中心とする中部高地から関東・東北地方へかけての出土品が中心だった。縄文時代は13,000年から2300年前といわれているが、そんな昔のものが…

秋晴れの一日

こちらは大泉村の古民家。本格的に再生工事の設計に入る前に建物の実測を行う。天井が張られている民家の場合は屋根裏にはほとんど光が入らない。灯光機を持って、頭にヘッドライトを縛り付けて、潜り込む。先ずは写真撮影。 舞い上がった埃がフラッシュの光…

最小限の工夫

今日の一枚は「チェアレス」。ギャラリー間のアレハンドロ・アラベナ展で見たもの。 これを頭から被って、背中に回して、胡坐を組んだ膝に引っ掛けると座る為の道具になる。 パラグアイという所の住民の道具をヒントに創ったものだという。 → 最小限の工夫で…

もののみごと

今日の一枚はタイヤ、といっても自動車の話ではない。三重県は松坂駅の近くにある鯛屋という旅館。前面道路の拡張で古い建物は大方消えてしまった。この店も玄関のところをゴソッと取られてしまったけれど、従来の雰囲気を残すべく改装したのだそうだ。改装…

土臭い奴

今日は昨日の続き。写真は東京フォーラムで行われたUIA東京大会の会場。 一通り展示を見た後は国際会議場の客席に座って、講演やらシンポジウムを聞く訳だけど、世界各国からの出席者は皆さん英語で話す。日本語だって建築の議論は難解なものが多いが、ここ…

機械と生身

右の写真は稲穂。 昨夜は2時過ぎまで仕事をしてしまったので、今日は少し寝過ごした。 朝食を済ませて2階の窓から見下ろすと家の前の田んぼで稲刈りしていた。なかなかいい天気だ。庭の草を取ってしまいたいところだが、午後から打ち合わせが控えている。図…

インディゴブルーの映像

ホテルの部屋に入って、窓にかかったカーテンを開けた。こんな夜景が見える。当たり前だが、外が見えることに納得する。だいぶ昔だったけど、富山で一泊したことがある。ホテルの窓を開けたら手を伸ばせば届きそうなところに隣地のビルの壁があった。こうな…

オリエンタリズム?

今日は昨日の続き。雑誌の写真を見た時は木造のチャペルのようだと思った。期待を持って見に行ったら、何に使うか判らないがらんどうのスペースだった。聞くところによれば多目的ホールという説明だった。今日の一枚。今回ゆくと生徒達が床一面に紙を広げて…

昔は丘だった

今日の一枚は東野高校の食堂の一部。埼玉の入間にある。事務所を開設して間もない頃、友人たちと見学に行った。中央道を八王子で降りて、16号を走る。入間市に入って16号から外れて、茶畑の中を通る。しばらく行くと小高い丘の上に土蔵と擬洋風建築とを混ぜ…

陸の孤島

写真はウメモドキ。 今日は出張で県外に出かける予定だった。新聞を見ると避難勧告100万人!などと出ている。 出かけた先で電車が運休したら、行くことも帰ることもままならない。急遽中止して今日は事務所に籠ることにした。予定外に出来た時間は貴重だ。月…

前向きに生きる

今日の一枚は昨日行った佐久平の再生民家。秋晴れだった。 8月に一斉に実をつけたゴーヤの葉が黄色くなってきた。もう終わりだねと、ネットから蔓を外そうとしたら、小さな実が一つ残っていた。「それなら、まあ、いいか」とそのままにしておいたら、少し大…

健康のため

塩山駅朝6時13分発の電車に乗る為に家を出た。山手線内に9時前に着くためには、遅くてもこの電車に乗らなければならない。 駅は我が家から真っ直ぐ東に向かった所にある。だから以前は線路沿いに一直線に歩いて行けた。数年前に交差点の「改良」工事を行った…

注連縄

今日の一枚は大野貯水池。浦木戸の家からの帰り道。食事をするところを探して脇道に入った。 山道をうねうねと走ると、突然開けた場所に出る。立て看板を見ると大野貯水池と書いてある。水道用水なのかと思ったら、発電所用の調整池とのこと。重要文化財で完…

ザクロの実

今日は炎天下徒歩で事務所と市役所を2往復してしまった。途中見上げた木の枝ではザクロが色づいていた。 先般亡くなった加藤和彦さんの曲にこんな一節がある「果実は割れた 旅の詩人は 星から星へ旅を続ける 不思議な秋の日」(松山猛)。 子供の頃接した詩…

赤い花

今日は草むしり。設計事務所のブログのくせに、野菜や草むしりの話が多いじゃないかと言われそうだけど、田舎なんだから仕方ない。今日を逃すと当分我が家は草深いままなのだ。写真は名前の知らない花。母親は「オシロイバナ」と呼んでいたような気がしたけ…

地図の重さ

昨日は東京に出張。朝7時40分のあずさに乗る。 遠くの空にいわし雲が浮び始めると、朝晩は肌寒くなる。家を出る時に上着に手が伸びかけたが、今日は荷物が多い。持ち歩くものは少しでも軽くしたい。バックの中には打ち合わせ用の図面とファイルと筆記用具と…

笑うキャタピラ

自動車を停めるために路肩によると、ガタガタと振動が伝わる。砂利敷きにしては凹凸が激しい。降りて足元を見ると、こんなものが敷いてあった。と、言ってもこれじゃ何だかわからない。道の端っこで側溝の上をふさいでいるがグレーチングではない。 外灯も少…