路上観察(オブジェ編)

作りものの世界

今日は昨日の続き。右の写真は「夏の雪原・・・・?」。 以前、カマキリが高い所に卵を産む冬は大雪が降るという説を紹介したが、冬ばかりではない、初夏でもこの通り。佐久平からの帰り道、野辺山高原には白いビニール製の雪が一面に積もっていた。塩山に3…

撮影の代償

今日の一枚は「ジャーマン・アイリス」。何でジャーマンなのか不明だが、付近の人々はそう呼んでいる。 我が家から塩山駅に向かう線路敷きで毎年たくさんの花を咲かせている。近くに住む板金屋の親方が世話をしているのだ。自分の土地でもない、誰かに頼まれ…

前衛階段。

今日の一枚は「睦沢学校」。これは東側にある陸橋の上から撮影したもの。 以前どこかで同じことを書いたはずだが、それが何時だったのか思い出せない。過去の記事が既に622本あるから、探すにも手間が掛かる。タイトルもカテゴリーも行き当たりばったりだか…

桶造りの道具

今日の一枚は「道祖神」の一種か?正式な名前は「成田山不動尊石碑」という。これは我が家のすぐ近く、中央通り商店街をちょっと外れた裏通りにある。 山梨で映画祭を企てている秘密結社のO氏から頂いた「塩山駅周辺の散策マップ」に載っている。 彼は「松…

上野公園でクジラを見る

今日の一枚は花見の人々。 上野駅で電車を降りると改札口には人だかりが出来ていた。改札を出るために並んだのは多分初めての経験だ。外に出ると巷は花見の人々でこんな風にごった返していた。 山梨で見る花は夜の公園だったり、河原の土手だったり、近くの…

橋の下と橋の上

「ミラボー橋の下をセーヌは流れる」(アポリネール)。そんな詩があった。アポリネールは1918年に亡くなっているから、古い風景のことだ。それじゃ今はどうなっているのかなと画像検索をかけると、ちゃんと残っていて橋の下に川も流れていた。ちゃんと文化…

狐の置物その後

今日の一枚は「馬頭観音」。「またか」と思う御仁もいらっしゃるだろうが、山梨では道祖神やら馬頭観音やら、頻繁に見かけるのだ。避けていてはコンビニだって行けない。 さて、これは国道20号線の四方津辺りの家にあった。敷地のはずれに人が一人、やっと…

幻のボルドー神社を訊ねて

今日の一枚はボルドー神社。以前、建築史家のK先生が「宮光園にはボルドー神社があるでしょ」と話していた。耳にしたことはあるが、目にしたことは無い。敷地北側の草叢に鳥居があるから「あの辺だろう」と思い込んでいた。さて、今回の保存問題の大会で宮…

賞味期限

右の一枚は鳥居のある雪景色。今日は4月並の暖かさなのだと、事務所のEさんが話していた。後4日で2月も終わる。花も咲き始めた。 そんな訳で賞味期限のあるうちにこのシーンを使うことにした。近所で見かける神社の鳥居は一組だけだが、時折こんな風に連…

雪だるまは融けない

今日の一枚は「アイスバーン」。塩山を出たときは霙だったが、峠道に入ると凍った路面にさらさらした雪が積もりだした。野辺山から臼田に向かう途中はこんな感じだった。これはテーブルの上に小麦粉を撒いたみたいによく滑るのだ。これで約束の時間には完全…

鴨のいた風景

佐久平を軽井沢方面に向かって走るバイパスは水田地帯を乱暴に突っ切ってひたすら直線に走る。従来からある集落の構造なんか無視して機械的に計画線を引いたんじゃないかと、便利に利用しながらも文句を言う。 その一角にポツリと欅が固まって残っている林が…

ニッパー君

右の写真は昨日の続き。これは欄干にあった「宝珠」。 手摺を支える支柱の先端がこんな風になっている。出来た当時は滑らかに削ってあったはずだが、長い年月の間に風雨に晒され風化して木目が浮き出してきた。 欅の表情も手伝ってか、開花する直前の蓮の蕾…

石に彫られた文字

イベントの資料を作成するために塩山・勝沼地区を随分歩いて写真を撮った。普段は自動車で慌しく通り過ぎるだけだが、あらためて眺めてみると意外な発見がある。 今日の一枚は石柱。旧甲州街道の勝沼小学校の前にある。何時の時代に設置されたものかは分から…

雪の狐

勝沼の深沢集落に行くと道路には雪が積もっていた。2月にはそこでイベントを行うことになっているので、小冊子用の資料収集なのだ。「集落」として紹介するからにはそれなりに家が集まった写真が欲しい。ところが、山間の一本道に沿ってポツリポツリと家が点…

古い心と新しい意匠

今日の一枚は昨日頂いたレモン。 パソコンの動きが悪いので、プロパティを開いてみた。残りの容量が4ギガとあった。成る程重い訳だ。写真を次々と撮っては保存したきり整理しなかったので、いつの間にか溜まってしまった。いよいよデーター整理をしなければ…

門松な牛

今日は1月3日の続き。計画性も無く行き当たりばったりで文章を書いてると、話はこのように前後する。そこで今日の一枚は「笑う門松」の全体写真。松より竹のほうが目立つのだけど、何故か門松と呼ぶ。我が家の住む地域では「門松の代わり」と称して、門松…

笑う門松

今日は高根町清里の温泉に行った。といっても、正月だからお風呂にゆっくり浸かってくつろごうという訳じゃない。昨年遣り残した用件を片付けなければならない。残念ながら午前中でとんぼ返りだ。 高速道路を須玉で降りて暫く走ると雪が舞いだした。太陽は出…

弱気な狛犬

何か勘違いした訳でも、失敗した訳でもない。予想していた出来事が予想通りに起きただけだ。それだからこそ、余計に無駄な時間を過ごしちゃったなあと感じる時がある。 今日の一枚はそんなある日に撮影した狛犬君。ここには20年ほど前に知人と来たことがある…

地域限定の謎

今日の一枚は「丸石神」。南アルプス市の櫛形山の麓で見かけた。長野県の道祖神が双体道祖神なら、山梨の道祖神はこれが特徴なんだとのこと。台座に「丸い石」がぽつんと置いてある。大抵は球形だが、ここでは珍しく卵形でねじり鉢巻もしている。 高校時代、…

屋上の胃カメラ

今日の一枚は屋上風景。 先週の金曜日に熱が出て以来、咳が止まらない。こんな具合に屋上に登ったら何だかふらふらする。4階建ての屋上で、向かって左側には手摺が無い。風も吹いているので、立っているだけでも怖かった。 事務所に戻り、去年近所の医者か…

地域観光の必須アイテム

今日の一枚は道祖神。長野県は佐久市内で見かけたもの。2体対になっている道祖神は安曇野を連想するが、こちらにもあったんだと思った。風化が進み詳細が判らないけれど、安曇野のものとはデザインが違うような気がする。家に戻り「何か違いの判る手がかり…

三塩軌道

右の写真は三塩軌道跡。見たところ何でもない山道だが、これは線路の跡。かつて三塩鉄道というものがあって、三富から塩山駅の北口まで木材を運んでいた。市街の北側にある通称「恵林寺山」の麓に今も残っていた。道標もあって、今はウォーキングのコースに…

空が広くなった日

今日の一枚は北鎌倉で見かけた路地。 明日は東京に出張なので、電車の切符を買いに夕方駅に行った。歩きながら、今日は何だか空が広いなあと思ったら、北口駅前に在った家が一軒消えていた。ポッカリとした空地は駐車場になっていたが、そこに今までどんな家…

おじゃまさまの謎

先日、八百万(やおよろず)の神のことをブログに書いた。→「イルヒコ灯」 とにかく沢山いらっしゃることは解かるが、どのくらいなのか考えてみた。こういうときは割り算が効果的だ。 人生80年として29,200日。だから1日あたり273.9人の神様。1時間あたり11.…

看板屋建築

今日の写真は「看板建築」。これは鎌倉の鶴岡八幡宮前の参道を駅に向かう左側に建っている。舞台装置のように、通りに面した一面だけ洋館みたいなデザインが施されている。側面と裏側は普通のありふれた木造建築なのだ。「看板建築」というのは冗談みたいな…

ハトサブレーの秘密

今日の一枚は蓮の葉にのった雨粒。鎌倉の円覚寺で撮影した。雨の中、円覚寺の舎利殿を見に行ったが、中には入れない。山門のところで拝観料(?)を取るので当然見学できると思った。 しかし、境内には入れるけれど、舎利殿のある一角には立ち入ることが出来…

電気仕掛けの水車

今日の一枚は「突き臼」。石で出来た臼といえば「曳き臼」を思い浮かべるが、中にはこんなものもある。臼の穴の内側が手のひらで玉を包み込む時のような形になっている。この穴の中にモミを入れて杵で突く。杵で突くと、押されたモミは内部の壁面に沿って、…

連載第365回目

ブログを始めて今日で丁度1年。ちゃんと続けられるのかどうか心配だったけど、365日間1日も休まず続けられた。風邪で寝込むことも無かった。運さえ良ければ何とかなるものだ。 そんな訳で記念すべき365日目の1枚は「桃介橋の主塔」。このブログの最…

キツネのお寺

今日の一枚は豊川稲荷。県庁で用事を済ませ、次の待ち合わせまで時間が出来た。県立図書館で時間をつぶしてから、甲府駅に向かうことにした。あまり暑いので日陰を行こうと、何時もの通りから一本外れた狭い道を歩いてみたら、こんなものを見つけた。浪人時…

右左口はなんと読む

昨日に引き続き今日も漢字読みです。「右左口」はなんと読むのでしょう。知っている人には簡単だが、知らない人には難しいかも知れません。答えは明日お知らせします。今日の一枚は「歌舞伎の化粧」ではないかと…..。もしかして隈取と呼ぶのかな?こんな絵が…